バニバニバニラ

今週のお題のアイスクリームを見て思い出したことがある。

春に長女が子供たちを連れて泊まりに来た。たまたま、いただき物のサーティーワンアイスクリームのクーポンがあった。「アイス、買ってこようか。どんなのがいい?」と聞くと彼女は携帯でメニューを開き、子供たちに見せた。

小学4年の孫は「俺、バニバニバニラがいい」とのたもうた。この子たちは3,4歳のころから「俺」という言葉を覚え使い出した。わたしは男の子を育てたことがなかったので、こんなに小さい子が一人称として「俺」を使うなんて思いもよらなくてびっくりした覚えがある。

中2のお兄ちゃんは「ピスタチオスクリーム」という。

何が「バニバニバニラ」だ。何が「ピスタチオスクリーム」だ。「俺」さまの好きなアイスクリームは「僕ちゃん」好みじゃないか。

長女は「ベリーベリーストロベリー」、相方にはソフトクリームを違う店で買って帰った。

みんなアイスクリームを食べる時は幸せそうな顔をする。

甘いものが苦手なわたしはアイスコーヒーを飲みながら、「俺」さまたちの幸せそうな顔を眺めてニターっと笑っていた。

男の子もいいもんだ。