チョウゲンボウ
さっき、わたしがブログを書いていると、窓の外を眺めていた相方が「カメラ」と言った。スマホを持って彼の傍へ行った。彼の視線の先を見た。
「あ、猛禽類」
隣との境の影になった塀の上に、小型の鳩くらいの茶色っぽい細長い鳥が止まっていた。
頭は丸く嘴は小さいが鋭い。首のあたりに線があって、その下の胴の部分と羽毛の感じが違う。お腹の模様と背中の模様は違い、色も微妙に違う。黄色っぽい鉤爪も小さい。
そこまで見て取った所で、相方が「あ」と言い、鳥はどこに隠していたのかと不思議になるくらい幅広の細長い翼で飛び去った。写真は撮れなかった。
大阪の建物だらけの公園も碌にない街で、今までカラス、鳩、雀、燕、蝙蝠くらいしか見たことがなかった。カラスが増え、鳩や雀も減った。
初めて見た猛禽類だ。「街で繁殖する鳥」という白黒の薄いガイドブックを見た。
あった。
チョウゲンボウという猛禽類で、2000年に大阪で人工物利用の繁殖の可能性が報告され、2010年には大阪市内などの複数個所で繁殖が確認されたそうだ。
まだ新参の鳥が15階の我が家を訪ねてくれた。
カッコよかった。一目惚れだ。
また来てほしい。待ってます。