そのうち

ちょっと、しんどいことがあってね。

ちょっと深ーい溜息なんかついてた。

 

相方がタバコ吸いに出てきた。

何を思ったのか、わたしを見てにっこり笑った。

 

70過ぎた男の、花のような笑顔だった。

 

また寝室へ大好きなメジャーリーグの大谷君の試合、見に戻った。

 

しばらくしてわたしは寝室へ行った。

試合から目をこちらへ向けて「何?」と言った。

「も1回、笑って」

彼は唇の端だけ持ち上げた。

 

「全然、ちがう」ってリビングへ戻った。

 

また、きっとそのうち。