表情

相方は昨日、71才になった。

でも、7日のソフトボールの初練習、雨で途中で中止になり、濡れて帰ってきた。

きっとそのせいで、ここんところ、ずっとしんどいと寝ている。

誕生日くらい何か美味しいもの食べに行こうよと言っても、また今度と乗って来ない。熱はないんだけど、鼻水と咳、だるさなので、アレルギーかもしれない。

ソフトボールのメンバーや友人知人には、いつもニコニコといい顔するのに、わたしにはいつも仏頂面。しんどい時は不機嫌な顔、ずっとしてる。

 

1年ほど前に、同級生と2人で飲みに行った。彼女はチャーミングな人で、同い年には見えない。おまけにいける口で、すいすい飲んでいった。ちょっと彼女の呂律が回りにくくなったころ、わたしはお手洗いに行った。戻ってきたら、席に見知らぬ老婆が座っていた。わたしを見て、その老婆は同級生の顔に戻った。

わたしは驚愕した。彼女の変わりように自分自身を見たように思った。人は、少なくとも女は、人前では顔を作っているのだ。単にお化粧しているだけではなく、自分らしいと思われている表情を浮かべている。見ている人がいないと素の顔になってしまう。それでも素面ならまだある程度、表情をコントロールしているが、酔っ払って1人になるとそのコントロール機能がオフになる。

おお、怖っ!

しわ取りクリームよりも酔っ払わないことだ。

 

昨春、「笑い皺ならよしとする」なんて能天気な句を詠んでいたが、とーんでもない。しわもシミもアウト。きちっとお手当てして、お化粧して、意識もしっかり持っとかないと人前に出られなくなる。

 

相方よ。あなたも少しはわたしの前でもよい表情をするようにしないと、孫たちに怖がられ嫌われるぞ。心せよ。