今朝も雨の合間を縫って、蝉が鳴いていた。

 

蝉は幼虫で3年から17年、土の中にいるらしい。

成虫になって1週間しか生きられないと聞くが、環境さえ整えば、1か月、生きられるらしい。つまり、天敵がいなければ ということだ。

天敵の一番は人間。あと、カラスなどの鳥、猫、肉食の蜂、蟻などらしい。

 

この鳴き声は何という蝉なんだろう。

気になって、博物館へ電話し、学芸員さんに訊いてみた。

「そちらの地域だと、クマゼミアブラゼミ、二イ二イゼミだと思われます。鳴き声が違いますから、ネットで声を聞けばどの種類か、わかりますよ」

さっそく、ネットで聞き比べた。

クマゼミだと判明。

 

雨が強くなり、風も台風並みとなった。

もう、蝉は鳴いていない。

せっかく何年も土中にいて、成虫になって広い世界に出てきたのに、毎日毎日、雨では鳴いて雌にアピールすることも難しい。ジェネレーションを繋ぐ可能性も減る。

何という過酷な生涯なんだろう。

 

蝉でなくってよかった。

人間も大変だけれど。

 

輪廻転生があるのなら、また次も、人間でお願いします。