モーニン

例の如く、水屋箪笥の上にパーソナルオーディオシステム(要するにラジカセのCDバージョン)のっけて、スピーカーのサポートさせて、「美の壺」の"blue note collection"を聞いていた。

1曲目のアート・ブレイキーの「モーニン」はNHKの番組のオープニングで使われている。それ以前にあまりジャズにくわしくないわたしでも何度も耳にしたことがある。

カタカナで「モーニン」とインプットされていたので、何となく「朝」か「喪」のどちらかだと思い込んでいた。それにしては曲想がずれるなという気はしていた。

10年以上前に上の娘から誕生日プレゼント、何がいいと聞かれ、このCDをリクエストしたのだ。それから長い間、車の中でかけていた。昨年、家に持ち帰っていたのを、久しぶりに聞いたのだ。

CDの説明書を見たら"Moanin'"というタイトルだった。辞書で引いたら不平(の多い)、愚痴(ばかりの)という名詞(形容詞)だった。

なるほどね とストンと落ちた。

題名と音楽というのも面白い。歌詞のある音楽はもちろん、楽器だけの音楽の題名というのもなかなか味わい深い。

こういう楽しみ方もできるなと思う。