雷霆(らいてい)

今週のお題「575」

もうお題に関して何も言わないつもりだった。

でも今回のには一言、申し上げたい。

今週のお題は「575」だ。どっかの豚まん屋さんか。「五七五」と漢数字を使うセンスがほしかった。

以上。

 

昨夜の大阪の雷は近来稀な凄さだった。

 

午前0時前ごろ、録画していた「ネメシス」を見ていた。

遠くの夜空がほわっと白く見えた。それからその白がどんどん近付いてきて、後ろのゴロゴロと不穏な音も大きくなっていった。

わたしには雨雲が厚くて稲妻は見えず、ただ空が時々妙に明るくなって、雷音は少しずつ大きく鋭くなっていった。

そして、大阪に一瞬、昼が戻ったかと思うや、どーんと大音声で落雷した。

テレビの画面も微妙に揺れた。

寝ていた相方が起きてきて、ベランダへのガラス戸を開けた。

物凄い勢いで雨が降っていた。雨雲が厚く低かったから、稲妻が見えなかったのだ。

それから、わたしは空が光るたびに雷が鳴るまでの秒数をカウントした。

はじめは2、3秒だったのが、4、5秒になり、10秒を越しても、まだ落雷の音が大きく聞こえていた。

録画見終わって寝室へ行っても、カーテンの隙間から白い光が見えていた。

始まってから半時間以上して、ようやく北の方へ去っていった。

 

雷霆や男の首の浄かりて

 

はたた神今ごろ四条河原町

 

「雷霆」は季語「雷」の傍題で、激しい雷のこと。

「はたた神」も傍題で、はたたく雷、激しい雷のこと。

 

一句じゃなくて二句となった。