雨粒
昨日は相方の運転する車で実家へ行った。西に大きな黒い雲が見えた。
「雨になりそうね」と言っている間にぽつぽつ来だした。
高速道路を3分も走ると雨脚が強くなった。でもすぐ止み、また降る。
これを繰り返しているうちに突然、直径1.5センチはある大粒の雨が降った。雹ではない。量は少ないのだが、ものすごく大きな雨粒だ。これがフロントガラスにぶつかってくる。
前の見えないような雨は何度か経験しているが、こんな大きな雨粒は見たことがない。
突然、ガラスが割れるんじゃないかと不安が膨れ上がった。
「ガラス、大丈夫」と相方に聞くと、彼は平然と「大丈夫」と言った。
それを聞いた途端、不安はシューッと消えた。
わたしは彼のこと、信頼してるんだ と感じた。
色んな種類の雨を内包した黒雲の下を走り抜けると、ピタッと雨は止んだ。
不思議なことに、そこから西には雨の跡がまったくなかった。
普通、雲は偏西風にのってくるのに、あの雲はどこからやってきたのだろう。
あの透明な飴玉みたいな雨、もう一度見てみたい気もする。