モーツァルト

今日、書きたい事は二つあるが、二つとも俳句にしちゃったんだ。

俳句、発表してからぼちぼち書くことにする。

 

で、本日はモーツァルト

ピアノでソナタを習う時、ベートーベンの前にまずモーツァルトソナタだった。素直で明るくて弾きやすい。でも、ベートーベンの深さにはかなわないと思っていた。

合唱を始め、三大レクイエムを知った。モーツァルトヴェルディフォーレのレクイエムである。2、30年も経ってからモーツァルトのを初めて聞いた。仰天した。モツレクの沈鬱で悲しみに満ち、なお美しいこと。もちろん他の二人のも素晴らしいが、あのモーツァルトの作品だよ。

母はクラシック気違いだったが、モーツァルト交響曲はあまり聞かなかった。「楽聖ベートーベン」の映画は見に連れていかれたが「アマデウス」には興味を示さなかった。わたしも見なかった。だから、人となりについてはそんなに詳しくはない。でも、かなりの変人、もしくは精神的に問題のある人だと決めつけていた。

わたしは間違っていたのかもしれないと思った。人の痛みの分らない人にあの曲は作れない。他の明るさに満ちた彼の曲も違って聞こえるようになった。

先日、スーパーのそばで野球帽を被った少年とすれ違った。彼は鼻歌を歌っていた。「アイネ クライネ ナハト ムジーク」だった。モーツァルトの小夜曲だ。少年は題名も作曲者も知らないのではないか。でも、どこかで聞いたこの曲が少年の頭、もしくは心の中に残っていて、無意識に歌っていたのだろう。

やっぱりモーツァルトは大天才だった。