赤翡翠(アカショウビン)

今日はN教室の5句出しの句会の日だった。

 

先生入れて12名。各人が5句を短冊(20数センチ程に細長く切った紙)に書き、この句会では裏に自分のファーストネームを書いて持って行き、5つの袋に1枚ずつ入れる。全員の句が重ならないで、今日なら12枚ずつ入ってる。そして袋から5枚ずつ配ってゆき、5行の小さな紙に配られた5枚の短冊の句を写してゆく。それを上下2段、1から8までの番号の打たれた大きな紙にまず8枚、貼る。残りの4枚は2枚目の9から16までの上の段の12番まで貼って、この大きな紙2枚をそれぞれ12枚ずつコピーする。

そうしたら、全員の句がバラバラにシャッフルされた表になるので、これを配る。

この表から5句出しなら5句、自分の句以外の好きな句を選ぶ。今日、先生は並選26句、特選7句を選ばれた。もちろんご自分の句はお選びにならない。

 

わたしは今日は並選4句、特選1句、つまり全部の句が先生の選に入った!

 

恥ずかしながらご披露させていただきます。

 

まずは特選をいただいた句から。

 

青山椒ひとこと多き子なれども

あおざんしょう ひとことおおき こなれども

季語は青山椒。晩夏の季語で夏のまだ熟していない青い小粒の実で、香りも辛みも強い。「なれども」で一言多くても可愛いと感じているのが分かると先生。

 

誇らかにななめ上向き美女柳

ほこらかに ななめうえむき びじょやなぎ

季語は「美女柳」。仲夏の未央柳(びようやなぎ)の傍題。葉の形が柳に似ているが柳ではなく、6,7月に黄色い花を咲かせ、雄蕊が金糸のように長く華やか。うちのマンションにもあるので何度か詠んだことがある。

 

牛蛙サッチモめきしラブソング

うしがえる サッチモめきし ラブソング

季語は仲夏の季語「牛蛙」。本日の兼題だった。あまり実物にお目にかかったことがなかったので、ネットで調べた。あの声は雄が雌に求愛のために鳴いているという。

 

夏暁や温もり残る父の頬

なつあけや ぬくもりのこる ちちのほお

季語は「夏の暁(なつのあかつき)」の傍題の夏暁。「頬」が季語ではない兼題だった。父が早朝に亡くなったという報を受け、大急ぎで病院に駆け付けた時、父の頬にまだ温みがあったのを思い出して。ただし、父が亡くなったのは12月であったが、先生は「嘘でも全くかまわない」とおっしゃった。

 

窯番の現なりたる赤翡翠

かまばんの うつつなりたる あかしょうびん

季語は夏の季語「赤翡翠」。

この句は完全にururundoさん(id:URURUNDO)の6月18日のブログのパクリだ。

わたしは赤翡翠の名前しか知らなかった。彼女がブログにyoutubeを載せて下さっていたので、朱色の姿や得も言われぬ鳴き声を知ることが出来たのだ。

彼女は陶芸をなさる。

これらの知識から、夜通し窯の番をしていた人が早朝にうたた寝などせず、しっかり目を開けて赤翡翠の声を聞いている情景が浮かんできた。

 

ururundoさん、どうもありがとうございました。

 

そして、みなさんも読んで下さってありがとうございました。