「お前」と「俺」

今日の午後、相方の小学校の同級生が奥さまと一緒にうちへいらした。

マスクをしてお話をした。

 

さて、何故、お二人はいらしたのか。

 

 

昨年の確定申告、相方が行ってくれたが、コロナの中、結構な人ごみで、長い時間がかかり、不安だったらしい。

それにこれから先のことを考えると、遠くの税務署に行って、長く待たされ、係の人に何人かの人たちと掛け持ちで教えてもらって申告するのが、負担になってきた。

 

 

彼の小学校の同級生でT君と言うお勉強のできる子がいた。相方の子分だったらしい。彼はお家の引っ越しで、少し離れた中学へ行った。その中学で彼がいじめられたと聞き、相方はその中学まで行って「今度、Tをいじめたら俺が承知しないぞ」と言ったらしい。

話を聞いた時、わたしが「言っただけじゃないでしょ。いじめた子と喧嘩したんでしょ」と言うと、相方はにっと笑った。

 

T君は税理士になった。

 

10年ほど前、わたしが税務署へ確定申告しに行ってたころ、たまたま付いて下さった税理士さんがTさんだった。うちの名字を見て(ちょっと変わった名字なんだ)「おたくのご親戚にY.M.という男はいませんか」っておっしゃった。「主人ですが」「えー」ってことがあった。

 

それからはお会いすることもなかったが、相方が今度の確定申告の話をした際に「確か、Tの息子も税理士になったはずだから、先のことを考えてTと相談してみる」と言って、昨日、Tさんに電話した。で、今日、さっそく、うちに来てくださった と言う訳だ。

 

彼の病院の帰りだったので、奥さまもご一緒だったのだ。

彼女は車で待っているとおっしゃったのを、相方がむりやり、うちへ引っ張ってきちゃった。

 

まず、彼がおっしゃったのは「俺が見てもいいけれど、そう、いつまでも元気ではいられないだろう。でも、うちの息子では高くつく。だから、納税協会に紹介するから、そこの会員になったらいい。ちゃんと傍について教えてくれるし、予約できるからそんなに待たされない」

で、その場で電話をして、相方にも話をさせて、早速、来週の予約をして下さった。

 

それから、Tさんと相方と奥さまとわたしの4人でいろんな話をしてとっても楽しかったんだ。

 

しかし、男同士の友情って面白い。

小学校だけ一緒で、中学から別々で、20代の終わりに一度会っただけで、また、それっきり会っていなくて、70過ぎてから、今日、会ったわけだ。

それでも、するんと「おまえ」と「俺」の感覚に戻れるんだ。

 

ちょっと、いいな。