Creativity

例えば山下達郎の「クリスマス・イブ」。

毎年、このシーズンになると街で、テレビで耳にすることが多い。

メロディーラインの優しい、心に沁みる曲で、簡単そうに見えるが、バロック音楽でよく使われた「クリシェ」というコード進行から着想を得、クリスマスを題材にして歌詞を作ったらしい。

ちょっと音楽をしている人なら、ちょっと楽譜が書ける人なら、作れそうな気がするくらいナチュラルで小難しいところは微塵もない。

でも、彼以外の人、まして素人は、歌えてもこの曲を作ることはできない。

 

俳句も然り。

 

有名な俳人の句集を読み、ああ、この季語でこういう詠み方ができたのか、どうしてわたしには思いつけなかったんだろう、と。

名句ほど簡単で、誰にでも鑑賞できて心に残る。

 

Creativity、創造力、独創性というものはすべての芸術の源だ。

多分、この力は生まれつきのもので、そういう人は楽器を弾かせても面白い音を出すし、絵や文章をかかせても面白いものをかく。

 

でも、何故かこれを多く持っている人は幸せな人生を送れないことが多い。

 

だったら、わたし、今のままでいい。