ビリー・ジョエル

ビリー・ジョエルが好きだ。

 

でも、持っているCDは2003年の "BILLY JOEL  GREATEST HITS  VOLUME 1 VOLUME 2"だけ。”PIANO MAN"から "THE NIGHT IS STLL YOUNG"までの25曲。

好きなのは70年代の古い、でも彼らしい作品たち。

表紙の写真の、くせっ毛の細面に上がった眉、白目の多い目でこちらをシニカルな表情で見ている若いころの彼。

 

曲もいいけど歌詞がいい。ニューヨーク生まれの彼の英語の発音もそれによく合う。

「ニューヨーク」じゃなくて「ヌーヨーク」っぽい。

 

昨日、久しぶりにピアノで彼の曲を弾いて遊んだ。

古ーい楽譜をもってるんだ。

お気には"NEW YORK STATE OF MIND"。

でも、昨日はあまり弾いたことなかった"PIANO MAN"を弾いてみた。

面白いなあ。

この曲で彼は有名になったんだ。

貧しく暗い下積みの時代にしてたピアノを弾くバイト。

それを下敷きになんと、3拍子のワルツに仕上げてるんだよ。

瑞々しく軽妙に。

 

今では超のつく有名人で受けた賞の数も山のよう。でっぷり太り、白髪も薄くなり、目元から険がなくなった。上がった眉だけは変わらないけど。

 

彼の曲は今も輝いているけど、わたしの好きだったビリーはもう、いない。