想像と現実
昨日、久しぶりにピアノを弾いた。新しく楽譜を買ったカッチーニのアヴェ・マリアから始め、何曲か弾いているうちに雨が降り出した。
意外だった。
モーツァルトと秋の雨。
これがしっくりと似合うのだ。
しばらく楽しんでいたら、例の紙やすりのせいで痛めた右の人差し指が痛み出した。
もう大丈夫だと思っていたのに。
ピアノを閉じて、バンドエイドを巻いた。
バンドエイドの缶の最後の1枚だった。
バンドエイドを巻いた状態で調理や洗い物、もの凄くしにくい。
すぐにスポンと抜け落ちる。
手を洗う時は人差し指をピンと伸ばし、水が掛からないようにした。
お風呂に入る時にバンドエイドを外した。
今日、まだ赤くて少し痛むので、薬局で塗り薬とバンドエイド、買ってきた。
ゴム手袋で洗い物はできるけど、包丁は使えないな。
こういうことはこういう状況にならないと分からない。
些細なことでも、現実というのは想像を軽く超えるものだ。