大谷翔平
今から7年ほど前、相方がソフトボールの仲間から野球の観戦チケットを貰った。ソフトボールの協会からプロ野球の無料チケットが回って来るとか。
でも、大阪はオリックスバッファローズの本拠地である京セラドーム大阪での試合しか回ってこない。
オリックスには申し訳ないが、大阪はやはり阪神ファンが多い。ゆえにチケットが余ってくるのだろう。で、タダ券というわけだ。
ところがその試合はけっこう満席に近かった。
相方は、その日初めて見た大谷翔平に魅了された。
センターを守っていて、時々、ボールを客席に笑顔で投げ込む。
あの遠さであんだけ大きく見えたんだから、傍で見ればきっと見上げる程だろう。
Wikipediaによると、身長193センチ、体重95、3キロ。
おまけに笑顔良しの美丈夫。
その日は彼はあまりよい成績ではなかったが、相方はそれからちょこちょこテレビで日ハムの試合を見るようになった。
大谷がアメリカへ行くと聞いた時もきっと彼なら頑張るだろうと相方は言っていた。
1年目はトミー・ジョン手術にハラハラし、2年目は打者としての活躍を応援し、3年目の7月から投手として復帰したが、8月に右屈曲回内筋群の損傷と診断されたので、また相方は心配してた。
それが4年目の今年、打者としても投手としても、かのべーブルースを抜く逸材としてアメリカでも注目されている。
相方はBSで放送しているエンジェルス戦はすべて録画して見直すので、わたしの録画がしにくくって困る。
「大谷君のどこがいいの?」と訊くと「可愛い」と言う。
「性格がいい。うちのチームのメンバーにもファン、多いで」
つまり、相方が監督をしてるハイシニアのソフトボールのじいさま達は、我が子、いや違うな、孫を応援するごとく、大谷翔平を応援しているのだ。
わたしは大谷翔平の服装のセンスがいまいちなことにホッとする。
あまり完璧な人間は長い修行が必要ないので、神様が早めにあの世へ呼び戻されることがあるのだ。
長生きしてよ、大谷君。