失って気付くこと
2020年2月、豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス号」から始まった新型コロナウイルス感染症。
あれから19か月の間に感染者数は150万人を超えてしまった。
日本人800人に1人は罹った計算になる。
国はワクチン接種を進めていっているが、ワクチン接種が原因で亡くなった人がいるとか、因果関係はないとか、不安は尽きない。
わたしのような仕事もなく、元々ビビりの年嵩の人間は家でお籠りしていればよい。
でも、働いている人たちが全員、自宅でパソコンを使って仕事できるわけもなく、街へ出て行かなければならない人がほとんどだろう。飲食関係の店には規制が強くて閉店を余儀なくされた所も知っている。
7時までの営業ではやってゆけなくて9時までしている店も知っているが、そうしないと潰れてしまうからだ。
飲みに行く方も、ストレスフルな生活に少しの潤いをとルールを守っている店へ行ってルール通りに飲んでも、罹る時は罹ってしまう。
誰かに、個人や店に、責任を押し付けるのは止めないと とわたしは思う。
でも、政府は責任をもって対処すべきだ。
なのに、この19か月、政府の後手後手のやり方、無能さには驚く。
こんな人たちしかいなかったのか。
批判するだけ時間の無駄だ。
疫病は罹っていない人の心まで蝕む。
19か月前まで普通に働いていた人々、普通に飲み食いしに行っていた店、普通に使っていた交通機関。
普通ってなんて素晴らしいことだったんだろう。
おおむね、人間は失って初めて価値に気付くのだ。
もうこれ以上、大切なものを失いませんように。