タコ入りとろろ葱焼き

関西弁にはいろいろな特徴があるが、食べ物関係の言葉に「お」や「さん」を付けることが多いのもその一つだ。

「肉」は「お肉」、「米」は「お米」、「うどん」は「おうどん」、「揚げ」は「あげさん」、「芋」は「おいもさん」。

挙げだしたらきりがない。

長い間、京都に帝がおられたので、すべての物事が洗練されて雅なのだ。

言葉遣いも、おっとりとはんなりと。

それが未だに関西圏全体に影響を及ぼしているように思う。

 

なんてことを、タコの足を小さめに切りながら考えていた。

相方は長芋の皮むいてすりおろす役。

わたし、とろろは大好きなんだけど、アレルギーがあり、とろろに触ると痒くて痒くて、病院で点滴を受ける羽目になる。

そのくせ、食べられるのだ。ちょっとしたコツが要るけど。

口の周りの皮膚に触らないように唇より内っ側だけを使って食べるんだ。

 

お好み焼きも好きだけど、とろろメインの台は、台って言うのはメリケン粉、もとい小麦粉と卵と水や出汁で作るベースのこと、やわやわしてひっくり返しにくい。

だけど、すんごく美味しくって、品がよい。

だから、補強のために小麦粉を少し入れて、そこへ卵や出汁を入れる。それから、これでもかっていう程の刻んだお葱を入れる。バランス見て、必要ならキャベツを細かく切ったのを入れる。

そして、小さめに切ったタコの足を入れて、まぜまぜして、鉄板でジュ―ーーッと焼く。お好みで豚肉や紅ショウガをのせて、いい塩梅になったらひっくり返す。

 

今日の夕食はこれだった。

適当な大きさに「てこ」で切り、お皿にのせ、ソースではなくポン酢でいただく。

これまた、ビールに最高!

 

お好み焼きが苦手な人も、きっとこれなら美味しく召し上がれると思う。

 

お試しあれ!