罪悪感

昨夕のニュースで、アナウンサーが本日は日本中の気温が異常に上昇してると言っていた。

その後「夜間も熱帯夜となりますので、冷房を使って下さい。罪悪感を感じる必要はありません。命を守ってください」と言った。

 

わたしはハッとした。

 

亡くなった大切な友達のMさんが30年以上前から地球温暖化の話をしていた。

彼女の影響でCO²を排出することや電気を使うこと、特に夏場、を異常に意識するようになった。当時の夏は今ほど暑くなかったので、何とか扇風機でしのげた。

でも、それから数年で夜寝るときに冷房なしでは寝られなくなった。

わたしは夏が怖くて、嫌いで、速く通り過ぎるよう願ってきた。

 

特にこのマンションに移ってからは、南向きの最上階なので暑さは半端ない。

建物自体に一夏の熱がこもり、少々の夕立では蒸気で返ってむし暑くなる。

6月から暑さを恐れてビクビクと過ごし出し、10月になっても暑い日には温暖化を考えてしまう。

 

でも、今年の夏は歳のせいか6月になってもあまり暑いとは思わず、まあ実際、あまり暑くなかったんだけど、開き直って夏を迎えた。

しかし7月、8月となり、昼も夜も冷房を付け続けるようになると、やはり内心ものすごい罪悪感を感じていた。

わたしのように1日中冷房を使うと、地球や子供たちの未来にとんでもなくひどいことが起こる。冷房を使うことはやはり罪だと思っていた。

 

だけど、アナウンサーの言葉に「そうだ。今、生きている人が暑さで命を落としたのでは、本末転倒だ」と、ようやく気付いたのだ。

 

今、これを書きながらも冷房を使っている。

省エネ温度の28℃だよ。

 

それでも心の奥にはやはり罪悪感がある。