好み

このところ、数は少ないが自分で気に入る句が詠めることがある。

2日前に出したH句会用の5句にも2句、自分では気に入っている句がある。

 

たとえ趣味でも他人様の目に触れ、しかも〇の数を競うとなると、〇をいただけそうな句を詠みたくなる。

正直、わたしの句の傾向はうちの結社には向いていないように思う。

だから、なんとなく結社のみなさんに受け入れてもらえそうな句、つまり〇をいただけそうな句を作ろうとしていた節がある。

 

でもね、違うんだ。

いい句はだれが読んでもいいんだ。

わたしにだって、一物仕立てでも、取り合わせの句でも、不定型の句でも、いろんな俳人の詠んだいろんな好きな句がある。

 

わたしの詠んだわたし自身が好きな句が、どなたにも選ばれなかった時、まず間違いがなかったかどうか、チェックしなおす。季重なりや文語文法、分かりにくい表現などしっかり見直す。これこそ勉強だ。

 

それでもミスが見つからなかった場合、みなさんの好みには合わなかったのだと思う。

これはどうしようもない。

わたしの好みとほかの方の好みが違うことは間々ある。

それはよーく分かってる。

 

だからこそ、〇をいただけなくとも、わたし自身の好きな句は大切にしようと考えている。