楽しかった!
2回目の選句会には11人もの方が参加してくださった。
サクラが1名、相方だ。
彼は俳句には全く興味がない。電車の中のコマーシャルに川柳の書いてあるのがあって、それには関心を示したことがある。
読者の方々が参加してくださるんだから、あなたも参加して と半強制的に参加してもらった。
ということで、参加者12名、各々2句選、全部で24選の分布はつぎのようになった。
母の日や相似形なる親子河馬 5(3)
ゑんどう入りポテトサラダのうすみどり 4(3)
鬼ごっこの鬼十数へ樟若葉 6(1)
缶の封切られぬままに古茶となり 5(2)
計 24(12)
()の中の数字は1番よいと思って下さった、つまり特選の数だ。
つまり1番人気は「鬼ごっこ」の句だが、これを特選に選んだ方は1人だったということ。「母の日」の句は選を5つだが、特選も3つ。「缶の封」の句は選5つに特選2つ。「芍薬」の句は選4つのうち特選3つ。「ゑんどう」の句も選4つで特選3つ。
ね。どの句もそんなに違いはないでしょう。
まあ、作者がわたし1人なので、どの句もレベルにはそう違いがなかったこと。
選ぶ対象が5句だけだというせいでもあります。
だからこそ選ばれた方の好みが反映されるところもあります。
たとえば相方。
俳句は苦手で川柳なら面白いからまだましとか言ってた彼が選んだのは、まず「芍薬」の句だった。それから「缶の封」。
意外だった。この5句の中では結構かっちり花鳥諷詠っぽくて古典的なのを選んだ。
彼の好みはこういうのだったんだ と知り合ってから40年以上経って、初めて分かった。
選してもらうと意外な面が見えることがあるのね。
コメントに素晴らしい句評を書いて下さった方も多く、やはり日々、文字に接している方々は研ぎ澄まされたものをお持ちだと感心した。
俳句は発表した時点で作者の手を離れ、いかようにも解釈される。
たった十七文字しかないので、想像の余地が大きい。
わたし自身が考えてもいなかった情景を思い描いて下さった方、ご自分の経験と照らし合わせて読んで下さった方、かなり高度な知識をお持ちの方、皆さん楽しんで、でも真剣に考えてくださった。
あ、それからひまりさんとコメントでやり取りしてた時に、十数えるのは鬼ごっこじゃなくて、かくれんぼかも と思い、慌ててWikipediaで調べたら、鬼ごっこも鬼がいくつか数えているうちにみんな逃げるんだと分かり、一安心。
わたしは存分に楽しませていただいた。
参加してくださった方々も楽しんいただけましたように。
どうもありがとうございました。