花は葉に

今週のお題「おうち時間2021」

はい、またもやお題のページと編集のページでは微妙にお題が違うけど、もう、いいや。好きにして。

 

この1年間、ずーーっとおうちにいて、買い出し以外で家から出たの、美容室と俳句の教室くらい。

ほかの句会はすべてメールか封書での投句で、教室も半分、お休みだった。

だから、この投句のために詠んだ俳句の種は、過去に見聞きした物や事か、部屋から見える空と山に限られた。

あ、それから食べ物。最近は、いただいたえんどう豆で作った「豆飯」。これは初夏の季語。

 

ブログではいろいろ楽しい思いをさせてもらった。

ブログがあったから充実した日々を送ることが出来た。

 

でもね、やはり外に出られないこと というより、出てはいけないという閉塞感、不自由さは誰にだってある。

 

 

昨日、何か月ぶりかで長い散歩をしたよ。

いいお天気で連休も終わってる。人通りも少ない。

相方はいつもの様にキャップを被り、わたしは日傘を差して。

電子辞書の歳時記と筆記用具、忘れずに。

 

20分くらいで地元の神社に着いた。

ここは毎年、桜がきれいなんだけど、「桜蕊降る」も終わり、「葉桜」となっていた。

5月になると美しい緑の葉が広がり、爽やかな木陰を作る。

「葉桜」の傍題「花は葉に」が好きだ。時間の経過を含んでいて、それも美しいものが形を変えて、また美しいものにと変化するんだよ。

相方がちゃちゃっとお賽銭入れて、お参りして歩き出したので、ろくに俳句を考える時間もなかったので、今もまだ「花は葉に」を考えている。

 

体重をへらそうと散歩し出したはずなんだけど、相方はとあるお店の前で立ち止まった。

チーズケーキ屋さんだ。あまり甘くなくて、ホール以外に何種類かの切り分けたチーズケーキセットも売ってる。彼はここのチーズケーキが好きなのだ。年に2,3回だけしか来ないけど。

「散歩してエネルギー使ったから、ちょっとくらいええやろ」

残念ながらセットは売り切れでホールのみだった。

で、となりのローソンでお菓子を買って、家に戻ったら丁度1時間。

彼はシュークリームでわたしはエクレア、美味しくいただいた。

 

夜、体重を計ったら、昨日と同じだった。

 

あーあ、散歩しても俳句も詠めず、体重も減らず。

 

ま、我が人生はなべてこのようなものだけれど。

 

 

花は散ったままで葉はまだ出てこない。