唐変木
さっき、Some were born to sing the bluesさんのブログを読んだ。
彼は奥さんがいつか犬を飼いたいとおっしゃった話から、寿命について書いてらした。
わたしはコメントに「わたしは40年近く相方と生きてくることができて、ラッキーだった。彼がどう思ってるか、分からないけど」と書いた。
それからしばらくして、ひょいと寝室へ行って、高校野球を見ていた相方に尋ねた。
「ねえ、わたしと40年近く暮らしてきて、あなた、幸せだった?」
当然、YESが返ってくると思ってた。
彼はちょっと考えて、
「分からへん」
と答えた。
「え?」
「40年、ほかの人と暮らしたことないから。今は幸せだけど」
どーゆー意味?
あなたの1回目の結婚、ダメになったじゃん。
だから、わたしは実家を捨てる羽目になったのに。
リビングへ戻ったけど、どうも釈然としない。
もう一回、寝室へ行った。
眠ってた。ここを起こすと機嫌が悪くなるんだ。
そーっと傍に行って、小さな声で
「わたしのこと、好き?」
と訊いた。
「好き」
と返事した。
半分、眠ってる。
これ以上しつこくすると機嫌が悪くなる。
こっちへ戻ってきた。
わたしが納得しないと前へ進めない人間だということは彼も分かってるはず。
なのに。
ふん!
相変わらず、女心が分からない唐変木だ。