キングプロテア

本日は予定通り、お正月の買い出しに行った。

 

まずはわたしだけ自転車で、お気に入りの花屋「空」さんへ。

この数年、空さんのオリジナルのお正月用のお花、小洒落た花器に入ってる、を買っていたのだ。

今回もそれを買うつもりで行ったのだが、後ろのガラスの戸の冷蔵庫の中の何か分からないものにひょいと目が行った。

後の方にいるのだが、背が高くて大きい。

「あれは何ていうの」

「キングプロテアっていいます」

「面白いなあ。あれはお正月には似合わない?」

「松と千両にでも合わせられますが」

「いや、あれだけでいい。初日の出みたいじゃない」

「茎が固いんですけど」

「花鋏で切れます?」

「大丈夫だと思いますよ」

「じゃあ、もう少し短くして、大きなガラスの筒状の花瓶にそれだけ挿すわ」

 

冷蔵庫から出した花はすごく個性的ですごく存在感があった。

丈は7、80センチ位、直径1、5センチの緑がかった茶の茎に、7、8センチ位の薄緑の軸が十数本伸び、その先に緑の楕円ぽい葉が1枚ずつ、花を掲げるかのように付いている。

さて、花である。

直径15センチ。薄紫の花びらなのか雄蕊なのかが、宝珠のような形に中心を向いて何十本も立っている。その縁を萼(がく)なのか花びらなのか、クリーム色に縁がピンクから赤のものが5段くらいになって包み、上を向いている。

 

オーストラリアから輸入された子だった。

一目惚れだよ。

でも、思った以上に茎が固くて花鋏では歯が立たず、結局、相方に鋸で引いてもらって5センチほど短くした。

その5センチで円筒のガラス器とバランスが取れた。

 

彼女の後ろに観葉植物のガジュマルとハスノハギリがお供のように見える。

大正解じゃん!

 

食料品などの買い出しを終えて、やっと今これを書いてるんだけど、つくづく思うよ。

写真をアップ出来たら一発なのに、と。

 

植物の描写は食べ物より難しい。