修理屋さん
近ごろ、冷蔵庫の音がやけに大きくて気になる。おまけにドアを開け閉めした後、ずっと鳴っていて、止まらなくなった。
2年半前にも同じ様になって、修理に来てもらった。あいにく、その日はわたしは留守で、相方が待っていてくれた。わたしが家に帰った時にはちゃんと直っていた。
今回も電話で修理をお願いした。冷蔵庫は10年間保証付きだから気が楽だ。
マスクを掛けた30代の男性が現れた。相方の顔を見るなり「ボール、ありがとうございました。義理の弟とキャッチボールしてます」と言った。
ははーん。前回の修理も無料だったので相方は申し訳なく思い、ソフトのボールをあげたんだろう。とっても感じのいい青年だし。
あのね。あの電器屋さんのカードには物によって何年間かの無料修理が付いてるけど、結構な年会費、払ってるんだよ。
でも、相方の気持ちはわかる。ほんとに気持ちのいい人だった。
家を訪ねてくる修理や点検の人たちは、人当たりのいい人が多い。
技術だけじゃなくて、人間性も必要な仕事なんだな。
1人ひとりが会社の看板、背負ってるんだから。
頑張ってね。応援してます。