独立記念日

今日は2月3日、節分である。

しかし、わたしにとっては38回目の独立記念日でもある。

 

38年前の2月3日の朝、いつものように「行ってきます」と家を出て、職場に行かず、相方、その頃は恋人だったんだけど、の住む町へ行き、市役所へ婚姻届けを出して、赤ちゃんの時に亡くなった、彼の次女のお墓参りをして、空港で母に電話を入れ、夜の便でハワイへ飛んだ。長ーい一日だった。

ハワイに着いたらまた2月3日で、2人だけの結婚式をしたのはハワイの2月5日だったと思う。日本時間だったら、2月6日かな。

1週間ほど滞在して、帰国してからは私の実家に毎日、頭を下げに行った。どれほど両親が心配したかはよくわかっていた。それでも他に方法がなかったのだ。

 

もう少しわたしたちの話を聞いてくれる余裕が両親にあったなら、ここまでしなくてすんだかも知れない。でも、お見合い結婚をして、恋愛なんて不良のすることだと考えていた彼らには、わたしの話は通じなかった。おまけに「後妻になるなんて人聞きが悪い」と頭からNOだった。

 

結局、先に許してくれた、というか、あきらめてくれたのは、わたしと合わなかった父のほうだった。わたしをかわいがってくれていた母は、最後まで「戸籍が汚れてもいいから帰ってきなさい」の一点張りだった。

 

あんなに大反対しないで「自分の人生なんだから、自分で考えなさい」と言ってくれてたら、わたしは彼と別れていたかもしれない。実際のところ、小学生だった彼の長女のお母さんになることに自信がなくて、悩んでいたのだから。

 

しかし、この結婚のおかげでわたしは強くなれたように思える。

何の苦労も知らずに生きてきた、ひよひよの娘が、自分の脚で立てるようになった。

この結婚でなくても、強くなってたのかもしれないけれど。

 

2月3日、わたしの独立記念日である。