断捨離

未だに断捨離なんて言葉を耳にする。

それだけ難しいことなんだろう。

 

まあ、使い捨ての時代にものを大切にするのは決して悪い事ではない。

ものを置いておくスペースのある人はどうぞ大切になさって下さい。古いおもちゃや雑誌が30年も経てば値打ちが出るかもしれないし。

わたしは断捨離なんて言葉もなかった14年前の引っ越しの際、やむを得ず断捨離をした。総面積にすれば半分程のマンションに移ったのだから、そりゃ持っていけない。家具も布団も洋服も本も大学の卒業証書まで、今後役に立たないものはすべて処分した。

今のマンションは収納スペースがほとんどない。クローゼットと押入れ一つはあるので服や布団は何とかしまえる。しかし、物置はない。廊下に薄っぺらい収納場所のみ。

だが、捨てれば何とかなるのだ。思い切って捨てた自分の頭を撫でてやりたい。

相方はまだ使えるだの、思い出が云々とわたしの邪魔をした。結局は捨てるしかないのに。

という訳で、すっきりとした生活を手に入れたのだ。ものが少ないと掃除が楽な事もおまけで付いてくるし、いい事尽くめだ。

 

ところが、結婚して出ていった娘の部屋が徐々に相方の物置と化していっている。ソフトボールの道具、ユニフォーム類、賞状類、なぜかたたんだ段ボール箱。うちのマンションには段ボールを分別しておく場所があり、宅配を送ったりする時は、そこで適当なサイズのを取ってくる。なのにうちの中に段ボールを置く意味がわからない。

色々なものをため込み、積み上げ、天井にとどきそうなところもあるのだ。

 

困ったなぁ。彼を断捨離するわけにはいかないし、ね。